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過去何年かのあいだ、他の業界の不況をよそに景気の良い話題を振りまいていた感のある飲食業界ですが、確かに、昨年あたりから急速に業績が低下しているチェーンなど、不安な報道が多くなっているというのも事実だと思います。
しかし、これはあくまでマクロの話です。確かに全体としての飲食マーケットは伸び悩んでしていますし、今の状況は、決して好景気とは呼べない状態かも知れませんが、そのことと、あなたの開業しようとする店が成功する可能性があるかどうかということは、また別の問題と言えると思います。
あなたが個人で開業しようとしている店は何坪ぐらいでしょうか? 普通、個人で独立してオープンしようとする最初の店は、せいぜい20坪程度、売上目標にして300〜400万円ぐらいの規模と思います。
仮に客単価2,000円で月商300万円を売り上げると考えた場合、1ヶ月に必要な客数は1,500人です。これは延べ客数ですから、月に2回来店いただくというお客様も含めて考えれば、実際に必要な人数は1,000人ぐらいかも知れません。
要するに、あなたがやるべきことは、あなたのお店の周辺に居住もしくは勤務している1,000人ぐらいのお客様に常連客になっていただき、1月に1〜2回程度は来店していただけるような店を作り上げることです。
従って考えるべきなのは、飲食業全体や大手企業などの動向ではなく、あなたの店のまわりにある競合店と、どのようにして戦っていくか、ということになるわけです。そう考えると、マクロのマーケットの動向がどうなのか、といったこととは違った見方で出店を考えることができるのではないでしょうか?
また、過去の事例を良く研究してみると、大きく飲食業を変革していくような企業の創業者というのは、他の業界からの参入者、つまり飲食業の初心者であるケースが非常に多いことが判ります。つまり、既存の業界内の既成概念や手法にとらわれず、お客として飲食店を利用していた立場から、新しいアイデアや商品、サービスなどを開発し、大きな成功を収めた例は数多くあるのです。
もちろん、これは「初心者だから上手くいく、初心者の方が優利」という話ではまったくありませんし、初心者であるがために直面する困難や障害は数え切れないくらいあるでしょう。
しかし少なくとも、こうした観点から考えてみれば、ただ闇雲にマーケットの現状や業界の初心者であることを恐れる必要はないと思います。
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